どうも、銀悠と申します。今回もよろしくお願いします。


 さて、大坂選手のグランドスラム連続優勝で現在盛り上がっているので、その話題に関してちょっとだけお話しようかと。ちなみに、私の中にある記憶では同大会連覇という結果なのですが 、2005年-2007年FrenchOpenにおけるエナン選手の記録ですね。カプリアティやセレナ、ヴィーナス、ダベンポートといったアメリカ勢がひしめき合う中、台頭してきたエナンやクライスターズはとても印象的でした。


 [女子選手におけるGS連覇経験者]:1968年FrenchOpen以降(オープン化以降)
・第1号:Margaret Court 計3回(年間スラム達成者)* 生涯Sグランドスラムタイトル数24
1969年(全豪-全仏)/1969-71年(全米-全豪-全仏-Wimbledon-全米-全豪):年間スラムを含む6連勝/1973年(全豪-全仏)

・第2号:Evonne Goolagong 計1回 生涯Sグランドスラムタイトル数7
1971年(全仏-Wimbledon)

・第3号Billie Jean King 計1回* 生涯Sグランドスラムタイトル数12
1972年(全仏-Wimbledon-全米)

・第4号Chris Evert 計2回 生涯Sグランドスラムタイトル数18
1974年(全仏-Wimbledon)/1976年(Wimbledon-全米)

・第5号Martina Navratilova 計5回 生涯Sグランドスラムタイトル数18
1982年(全仏-Wimbledon)/1983年(Wimbledon-全米)/1984-85年(全仏-Wimbledon-全米-全豪):幻の年間スラム未遂による4連勝/1986年(Wimbledon-全米)/1987年(Wimbledon-全米)

・第6号Steffi Graf 計5回(年間スラム達成者) 生涯Sグランドスラムタイトル数22
1988-89年(全豪-全仏-Wimbledon-全米-全豪):年間スラムを含む5連勝/1989-90年(Wimbledon-全米-全豪)
/1993-94年(全仏-Wimbledon-全米-全豪)/1995年(全仏-Wimbledon-全米)/1996年(全仏-Wimbledon-全米)

・第7号Monica Seles 計3回 生涯Sグランドスラムタイトル数9
1991年(全豪-全仏)/1991-92年(全米-全豪-全仏)/1992-93年(全米-全豪)

・第8号Martina Hingis 計1回 生涯Sグランドスラムタイトル数5
1997-98年(Wimbledon-全米-全豪)

・第9号Vinus Williams 計2回 生涯Sグランドスラムタイトル数7
2000年(Wimbledon-全米)/2001年(Wimbledon-全米)

・第10号Jennifer Capriati 計1回 生涯Sグランドスラムタイトル数3
2001年(全豪-全仏)

・第11号Serena Williams 現役
2002-03年(全仏-Wimbledon-全米-全豪):幻の年間スラム未遂による4連勝/2008-09年(全米-全豪)/2012年(Wimbledon-全米)/2014-15年(全米-全豪-全仏-Wimbledon):2度目の幻の年間スラム未遂による4連勝

・第12号Justine Henin 計1回 生涯Sグランドスラムタイトル数7
2003-04年(全米-全豪)

・第13号Kim Clijsters 計1回 生涯Sグランドスラムタイトル数4
2010-11年(全米-全豪)

・第14号大坂なおみ New 現役
2018-19年(全米-全豪)

*オープン化以前の優勝経験あり


 なんと、わずか14名しかいない。また、2000年代に活躍した選手の多くが全米-全豪という2連覇を達成している。近年、全仏-Wimbledonという全くタイプの異なるサーフェスで行われるグランドスラムの連覇は最難関の1つとも言われており、女子選手では直近でセレナが2015年に達成しているが、それ以前は同じくセレナの2002年達成まで遡らなければならない。

 歴史をさかのぼると、往年のライバル関係だったエバートとナブラチロワは互いに18ずつのGSタイトルを獲得したものの、両者で互いに年間スラムチャンスを潰し合ったのは有名な話だ。しかし、ナブラチロワは意外と遅咲きの選手であり、ナブラチロワが本格台頭した1982年時点で、すでにエバートは10以上のGSタイトルを獲得していたため、エバートの80年代におけるGS連勝はかなり困難だったことだろう。

 80年代後半はなんといってもグラフの独裁政権。年間スラム達成を含むグランドスラム5連覇、さらに言えば88年-98年における8大会のうち7大会を優勝し、テニス界を征圧した。グラフはナブラチロワやエバートの時代を終焉させると、90年代にも猛威を振るうが、90年代ではセレスの台頭があった時代。また、長らく日の目を浴びることのなかったスペイン人選手であるマルティネスやアランチャ・サンチェスらがグランドスラム優勝を達成した時代。そして2000年代は、しばらくヨーロッパ勢に支配されていたテニス界に再びアメリカの風を呼び込んだ、ウィリアムズ姉妹やダベンポート、カプリアティが活躍。続いて、ベルギーの2大巨頭であるエナンとクライスターズの台頭へと続いていく。


 ついに、日本の大坂なおみがこのレジェンドたちに名を連ねることになった。素晴らしいことであり、新たな時代を感じる。かつて私が心底応援していたエナンは、1位になることは難しいが、1位であり続けることはそれ以上に難しいといった。今回で世界1位になった大坂選手にとって、王座防衛という試練はとても困難な道のりかもしれないが、是非偉大な記録を打ち立ててほしいものである。






 それでは、本日はここまでにしましょう。データに間違いがあった場合は指摘のほど、よろしくお願いを申し上げます。

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